会社で働く法務博士の日記

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民法会社法の勉強記録:社会人の司法試験受験戦略

 

民法会社法の勉強法を紹介します。
民法会社法は条文や判例が多く、社会人で司法試験・予備試験を受験しようという方が苦労する科目という気がします。
正直私もとても苦労し、あまり役に立つような勉強法でもないと思いましたので民法会社法はまとめて紹介することにしました。基本的には論文対策を念頭においています。
(使用した本等は別の機会に紹介します)

 民法会社法の論文対策(基本書・演習書)

民法会社法は演習に手を出す時間があまりなく基本書を何度も読みました。
基本書、判例集、演習書を読んだ時間比イメージを表現すると基本書70%、判例集25%、演習書5%くらいです。
ほとんど演習書は見る時間がありませんでした。
圧倒的に知識不足を実感していたので主としてインプットの勉強でしたが、この辺りは勉強進度によって変わってくると思います。
結局のところ、自分が足りない・弱いと認識しているところに、限られた時間という資源を投入していくことが正解とご理解ください。
司法試験直近2か月程は大半を民法のインプットにあてるくらい弱点意識があったため、このような勉強スタイルとなりました。

バランス良い実力で司法試験本番を迎えることが重要ですが、そのために最後前夜に一夜漬けして調整すればよいと言い聞かせていました。

直前期であっても全体に時間資源を分散するよりは弱点認識しているところに集中的に投入し、その間疎かにしている科目は勿論記憶が薄れるのですが前夜に全科目ピークまで調整するという戦略です。

民法会社法の条文を使いこなそう 

以前「心構え:社会人の司法試験受験戦略」でご紹介した通り、とにかく六法の力を最大限に引き出すということを心掛けて勉強していました。
民法会社法では特にこの意識を強くもっていました。

 

前回ご紹介した後、条文素読したか聞かれましたが、通読という形では条文を読んだことはありません。
通読という形ではないですが、基本書等で条文の番号が出てくる度に、必ず六法を引いて読むようにしていました。
司法試験受験生と話をしていると、意外と条文を都度読むということを疎かにしているように感じています。
ロースクール・法科大学院で何年も勉強していると、基本条文は何度も読むことになって慣れてくると六法を都度ひくのが面倒という気持ちもわかります。
しかし、何度でも条文は読んだ方がよいと思います。
特に会社法は何度も条文を読むことで、体系が自然と身につくようになりますし、細かな文言・言い回しの違いの背景・趣旨等を理解できるようになります。