民訴の勉強記録:社会人の司法試験受験戦略
今日は民事訴訟法の勉強法を紹介します。
民訴法は、時間比で点数の伸びの大きいコスパ(コストパフォーマンス)の良い科目だと思います。
時間のない社会人が効率よく得点するうえでの戦略科目になるかもしれません。
定義・テクニカルワードの意味を理解し覚える
民事訴訟法については、定義をしっかりと覚えることを心掛けました。
民訴法のテクニカルワードについては、定義がどのような語から構成されているかを意識しなぜそのような定義になっているのか類語との違いを意識しながら覚えていきました。
定義は明瞭に書いていない基本書も多いですが、自分なりにノートに定義をまとめていき適宜ブラッシュアップしていく手法をとりました。
基本的なテクニカルワードをきちんと理解して覚えていけば割と簡単に司法試験論文合格レベルまで仕上がる科目ではないかと思っています。
民事訴訟法(民訴法)基本書・演習書等
2回以上読んだ基本書・演習書は、Sシリーズ、ロースクール民事訴訟法、基礎演習民事訴訟法でした。
講義民事訴訟法(藤田)、解析民事訴訟法(藤田)は一回読みました。
重点講義民事訴訟法上下は持っていましたがほとんど使いませんでした。
百選もほとんど使いませんでした。他にも基本書や判例集を持っていましたがほとんど使いませんでした。
民訴の勉強は、ある程度テクニカルワードをまとめた後は、ロースクール民訴と基礎演習民事訴訟法を繰り返し読んでいくだけでした。
テクニカルワードをまとめたノートに、ロースクール民事訴訟法と基礎演習民事訴訟法で論文出題を意識してキーワード・キーフレーズの類をノートに追記していく方法で勉強をしていきました。
基礎演習民事訴訟法はコンパクトに論文論点を総勉強できるのでおすすめです。
- 作者: 長谷部由起子,山本弘,笠井正俊
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社会人の方向け民訴法論文対策
基本的なテクニカルワードを理解するだけなら短時間で仕上がると思います。論文も、基本的なテクニカルワードの理解を示して、問いに答えていけば無難に合格答案になる気がします。民法会社法のように勉強時間をしっかりとらなくても、論文出題を意識して勉強していけば民訴法については早い段階で合格レベルに達する科目だと思います。そのため、民事系については、民訴法をきちんと合格レベルに持っていったうえで、残りの時間資源を民法会社法に投じるのがよいのではないでしょうか。全科目十分に時間とれるわけではないのでまずはコスト・ベネフィット・バランスの観点から民訴優先という戦略です。
論文対策に絞って勉強すると、弁護士になってから手続に関する知識等で苦労するかもしれませんが、それは弁護士になる前の修習等できちんとキャッチアップしていけば足りると思いますので論文対策に絞って勉強しましょう。
もちろん、短答があるので短答対策・択一対策はする必要があるのですが、過去問解く程度の最低限の勉強でなんとかなります…