会社で働く法務博士の日記

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憲法の勉強記録:社会人の司法試験受験戦略

社会人の司法試験受験戦略ということで、憲法をどのように勉強したか紹介します。

偏った勉強かもしれませんが、時間のない中でどのような取捨選択をしたか参考になれば幸いです。基本的には論文対策です。短答は最後に統治関係だけ勉強すればなんとかなります。

 

一言でいうと、憲法はとにかく判例をきちんと読むということを徹底しました。

インプットにかけた時間を基本書と判例で分析すると、95対5くらいで判例を読む時間が長かったと思います。
判例を読み込むといっても判例百選を読み込むわけではなく、原文を読みました。
人権分野について主要判例の原文を平均して2回~5回程度読み、「憲法判例」(戸松秀典・初宿正典)で復習をするといった勉強を繰り返しました。

判例を読む際に意識するのは、判例の論理の流れや、重視している事実や背景事情等です。
この事情が変わったらどうなるか等と考えながら読み進めていきます。
また、判例で繰り返し言及されるキーワードやキーフレーズはメモして後から見返せるようにしました。
あてはめでの表現方法等も判例を読み込むことでみにつきます。
憲法の勉強は判例を繰り返しよむというのが効率よいように感じました。

 

あまり勉強時間を確保できない状況下では、基本書は過去に読んだことがあるのであればもう十分で、今後は判例をきっちり抑えるという戦略がよいかもしれません。
(冒頭9対1と書きましたが、もともとの勉強時間が少ないので基本書を読んだ時間は本当にわずかです…)

普通の勉強法から外れすぎているかもしれませんが、社会人受験生が働きながら試験に合格するための勉強を追求したところこのようになりました…

 

判例原文読み直すのはちょっとという方は憲法判例(戸松、初宿)必須ですね。

判例百選だと紙幅の事情で圧縮されすぎていて物足りない感があります。

憲法判例 第6版

憲法判例 第6版

 

演習は、試験前直近一年では予備校の答練は受講しましたが、それ以外で論文を書いたことはありません。

演習書も試験前直近一年は一度も読みませんでした。

答案の型のイメージがついていれば、わざわざ書く必要はないかと思っています。

もちろん書く訓練を繰り返せば実力が伸びるのは当たり前ですが、時間がない中での取捨選択ということです。

答案の型がイメージついていれば、判例を踏まえた自分の考えを示す前提知識さえあれば足りると判断しました(これ以上踏み込まず、他の科目に時間をあてました)。

 

基本的には判例をしっかり読むという形で論文対策をしていけば短答もとれるようになります。

短答では統治関係について条文を中心として試験前に確認する必要はありますが、確認する余裕がなくとも論文出題を念頭に判例をしっかり理解していれば合格点くらいはとれると期待できます。